Monday, December 2, 2013
心停止を疑わせる前触れの症状
心筋梗塞などで、突然、心停止となった人のうち、
6割の人が、倒れる前に「胸の痛み」や「息苦しさ」などを、
感じていたり、訴えたりしていた、という調査結果がまとまり、
調査した京都大学などの研究グループは、
「心停止を疑わせる前触れの症状なので、
すぐに救急車を呼んでほしい」と話しています。
この調査は、京都大学や大阪市消防局の研究グループが
行ったもので、倒れるところを目撃され、
救急車で搬送された18歳以上のケースについて詳しく分析しました。
その結果、心筋梗塞など心臓の病気が原因で
心停止となった1042人のうち61.8%の644人が、
倒れる前に何らかの症状を感じたり、
訴えたりしていたことが分かりました。
具体的には、
息苦しさを感じた人が27.6%、
胸の痛みを感じた人が20.7%、
一時的に気を失った人が12.7%
などとなっています。
また、前触れ症状があった人の40.2%は、
倒れる3分以上前に、これらの症状を経験していました。
研究グループの西山知佳さんは、
「1分でも早く病院で処置を始めたら、救命率が高くなるので、
『胸の痛み』や『息切れ』といった心停止を疑わせる症状が
あったときには、すぐに救急車を呼んで病院に行ってほしい」
と話しています。
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