Monday, August 26, 2013

在宅医療における患者紹介等の不適切な事例

在宅医療における患者紹介等の不適切な事例 ----------------------------------------- 患者の選択を制限するおそれがあると考えられる事例 ------------------------------------------------ ○高齢者用施設を新設するにあたり、特定の医師に入所者を優先的に紹介する ことの見返りとして、診療報酬の20%のキックバックを要求しているもの。 診療報酬を用いた経済的誘因により、診療の独占契約を結んでいるおそれがある 過剰な診療を惹起するおれがあると考られられる事例 -------------------------------------------------- ○ 診療所の開設者の親族が経営する高齢者用施設の入居者約300名のみを対象 に訪問診療を行っているもの。 (一日当たりの訪問患者数36.9人、一人当たりの平均訪問診療時間5分22秒~ 10分、一ヵ月当たりの訪問診療回数ほとんど4~5回/月)  患者の選択を制限しているおそれがあることに加え、過剰な診療を行ってい る可能性がある 患者の選択を制限するおそれがあると考えられる事例 ------------------------------------------------- マンション業者が医療機関と当該マンションに居住する者の返りとして、診療に よる収益の一定割合を報酬として要求するといった事例が見られる。 過剰な診療を惹起するおそれがあると考えられる事例 -------------------------------------------------- ○ 医療機関が、特別の関係の施設等に対して、短時間に多数の患者に対して 訪問診療を行うといった事例が見られる。 診療報酬を用いた経済的誘因により診療の独占契約を結ぶことで、患者の選択 を制限するおそれがあると考えられる事例や、過剰な診療を惹起するおそれが あると考えられる事例等、保険診療の運用上、不適切と考えられる事例が指摘 されている。 -------------------------------------------------------------- 看取りビジネス「在宅」扱い暴利生む (参考) 「先生、五年で二億になりますよ」五年前、岐阜県多治見市のファミリーレス トランでのこと。医師は「寝たきり専用賃貸住宅」の創設者を名乗る男性から ビジネスに加わるよう誘われた。(略)医師は三年前まで、施設の訪問診療を 担当していた。開設した診療所で五十人の入居者を受け持ち、年間の売り上げ は一億円をゆうに超えたという。入居者一人に月額二十万近い医療費がかかっ た計算(略)その費用の半分以上を占めていたのが、週3回行っていたという 訪問診療だった。 一回の訪問で、医師は診療報酬として八千三百円を請求していたという。一カ 月平均で十三回とした場合、患者一人で十万円を超える計算だ。五十人なら五 百万円になる。ただし、八千三百円は本来、在宅で療養する患者を一軒ずつ訪 ねた場合を想定した金額だ。有料老人ホームのように患者が一カ所に集まって いる場合、移動の負担が省かれるため、金額は四分の一以下の二千円に抑えら れている。国も四月の診療報酬改定でその区別を明確化し、「同一建物」か否 かを判断基準に明示した。(略) 重度の要介護者が同じ建物に集まる寝たきり専用賃貸住宅も、有料老人ホーム と同じ扱いと考えるのが当然だ。ところが、有料老人ホームの届け出がないこ とを理由に、施設を担当する診療所は「在宅」同様の高額請求を続けていた。 (略) http://t.co/2SbC1bdn07 在宅医療について(その1) http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=146781&name=2r9852000002uvk3_1.pdf 高齢患者紹介ビジネス コンサルタント料 http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2012/08/post-2604.html 不適切な在宅医療は排除へ http://mediwel.livedoor.biz/archives/1808259.html  平成22年度診療報酬改定で在宅患者訪問診療料の分類を施設の累計ではなく、 同一建物の訪問人数により整理したことは記憶に新しいと思います。そして平 成24年度改定では、自宅やマンションなどを問わず1人目のみ訪問診療料1の 830点、2人目以降は自宅へは初・再診料等+処置料、有料老人ホームなどの 特定施設等では訪問診療料400点、マンション等の特定施設以外では200点を算 定するようになりました。同じ建物内への複数の患者を往診する場合は移動の 負担が少ないため、2人目以降の点数を調整して反映しています。

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